タマネギが冬に枯れた! 原因と対策

浮いた根は放置せずに、こまめに土に押し込む。撮影:福田 稔
タマネギは植えつけ後、冬の寒さで枯れてしまうことがあります。植えつけたときの葉は枯れるもの。古い葉を落とすことで、地下で新しい根が伸びるからです。その後、新しい葉が出てこなければ、失敗したと考えましょう。原因を知っておけば、失敗を回避することができます。

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■原因1 霜柱で根が浮いた

霜柱が立つと根が浮き上がり、うまく吸水できずに枯れてしまいます。いったん根が乾燥すると、次の新しい根が出るまでには時間がかかります。株が小さい場合は発根させる力も弱いため、特に枯れる可能性が高くなるのです。
成功のポイント
冬越し中も、ときどき菜園を見回り、霜柱が立っていたら手で押さえるか、足で踏んでつぶしましょう。浮いた根は、改めて土の中に押し込んでから株元の土を押さえると効果的です。

■原因2 植えつけ後に根づかなかった

うまく根づかない原因は、いくつか考えられます。タマネギは平均気温が10℃以下になると生育が止まるので、植えつけ時期が遅いと苗から新しい根が出ずに枯れてしまうことも。ほかに、雨で土がぬれているときに土作りをしたせいで塊が多かった、植えつけ後に水やりをしなかった、苗が細すぎて寒さに負けたなどが考えられます。
成功のポイント
土に塊ができないよう、土作りはていねいに。塊が多いと、土にすき間ができて乾きやすくなり、根も乾いてしまいます。また、適期を守って、適切な太さの苗を植えましょう。植えつけ後は水やりを。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年10・11月号より

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