令和に咲く!昭和の名花 シャコバサボテンの魅力を再確認

撮影:福田 稔
長年愛され続けている鉢花シャコバサボテン。育てやすく、秋から冬にかけて美しい花を咲かせてくれます。園芸初心者にもおすすめしたい、シャコバサボテンの魅力を再確認していきましょう。園芸研究家の富山昌克(とみやま・まさかつ)さんが、シャコバサボテンの魅力を教えてくれました。

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■花を楽しむ鉢花でありサボテンでもある

シャコバサボテンは別名デンマークカクタスとも呼ばれ、ブラジル原産の着生サボテン(森林の樹木などに着生しているサボテン)からつくられた園芸品種群です。非常に生命力が強く、簡単なお手入れで毎年の開花も期待できます。
1970年代後半から1980年代にかけて、“一家に1鉢”といわれるほどの大ブームを巻き起こし、多くの家の軒先などで今でも見かけます。
自然開花時期は11月以降ですが、近年は9月ごろから花や蕾のついたコンパクトな鉢でも流通し、秋から長く楽しめる鉢花として定着しています。鉢花でありながらサボテンでもあり、育てる楽しみと観賞する楽しみ、その両方を兼ね備えたまさにビギナー向けの植物なのです。

■シャコバサボテンをオススメしたい3つのポイント

1 豪華な花が楽しめる
さまざまな色や形が楽しめる花が咲きます。開花時期が秋から冬なので、花の少ない寂しい時期に生活を明るくしてくれることでしょう。
2 丈夫で長く楽しめる
きちんと手入れをすれば、年ごとに大きく育ち、毎年の開花も期待できます。また、丈夫で枯れにくいので、ビギナーでも安心して栽培できます。
3 さし芽でふやして楽しめる
株姿を整えるために切り取った茎節を、「さし芽」して新たにほかの鉢で育てることができます。ふやして楽しむことができるのです。
■『NHK趣味の園芸』2021年10月号より

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