思い出の「おばあちゃんのさつま汁」

撮影:今清水隆宏
『きょうの料理』2021年9月号の特集は「毎日食べたい!豚肉おかず」。講師を務める日本料理研究家の斉藤辰夫(さいとう・たつお)さんの思い出の豚肉おかずは、おばあちゃんがつくってくれたさつま汁なのだそう。

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子どものころ、祖母がよく夕飯をつくりに来てくれました。秋になると食卓に必ず登場したのが、大きな鍋いっぱいのさつま汁です。一品で満足感があるさつまいも入りの豚汁は、当時の僕の大好物でした。いつもたっぷりつくるので2〜3日間はさつま汁が続きましたが、それもうれしかったですね。3日目くらいのさつまいもが煮くずれてきたあたりで、ご飯を入れておじやにしてもらうのも楽しみでした。
祖母はつくることも食べることも好きな元気な人で、テレビで料理番組をよく見ていたようです。卵焼きやしょうが焼きなど、いろいろな料理を祖母から教えてもらいました。僕がこの仕事についたのも祖母の背中を見て育ったから。今でも祖母の味が恋しくなると、このさつま汁をつくります。
※つくり方はテキストに掲載しています。
■『NHKきょうの料理』2021年9月号より

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