プランターの土は続けて使ってもよいの?

熱湯消毒するには、二重にしたポリ袋に土を入れ、全体が湿るくらいの量の熱湯を回しかける。撮影:渡辺七奈
春夏野菜の収穫が一段落したら、次は秋冬野菜。プランターの古い土は捨て、新しい土を用意する必要はあるのでしょうか。園芸家の深町貴子(ふかまち・たかこ)さんに伺いました。

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いいえ、そんなことはありません。春夏野菜に病気や害虫が発生していなければ、育てた土が使えますよ。ただし、連作障害が出ないように、別の「科」の野菜を植えることが望ましいです。根鉢(ねばち)を崩して根を取り除き、葉やゴミなども取り除いてから、堆肥や市販のリサイクル材を混ぜ、元肥(もとごえ)を加えて使いましょう。
病気や害虫が発生してしまった場合は、堆肥や元肥などを混ぜる前に、熱湯消毒を行います。根やゴミ、虫などを取り除いた土を、二重にしたポリ袋に入れ、土全体が湿るくらい熱湯を回しかけます。袋の口を縛り、60℃以上をしばらく保ちます。さらに、真夏の直射日光が当たる場所に2〜3日置くと、消毒の効果が高まります。土の温度が下がってから、堆肥などを加えましょう。病気や虫の発生がなくても、1年に1回程度、この消毒を行うと、よい状態で土を使い続けられます。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2019年8・9月号より

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