AIの5つの特徴とは? 村川大介八段のAI流講座
『NHK 囲碁講座』では、2019年4月号より別冊付録で村川大介(むらかわ・だいすけ)八段の講座「AI流はこわくない」が始まりました。AI流でダイレクト三々に入られてしまって、どう対処していいか分からず、相手につきあっていたらあっという間に形勢が…。こんな苦い経験をしたあなたに朗報です。この一冊でAI流なんかちっとも怖くなくなりますよ!
* * *
こんにちは、村川大介です。4月からAI(人工知能)の繰り出す、これまでにない発想を、皆さんに伝えていくことになりました。
AI戦術を見よう見まねで取り入れている碁敵に悩まされている方が多いと聞きます。皆さん、心当たりがあるのでは? 本講座の真の目的は、そんな不満を抱えている方々の救済です!
AIの特徴を簡単に表現するとしたら、大体下記の5つになります。
① 石をどんどん捨てる
② アキ三角が大嫌い
③ 形を決めるのが好き
④ 辺より隅を優先する
⑤ 石を重くしたがる
講義もこれらを中心に進めていき、第1回は、「星」から生まれたAI流の基礎を学びます。AIの意図をしっかり理解すれば、対応するのはそう難しくない。実戦で遭遇しても慌てなくて済みます。また、AI流はこれまでの常識を覆すものが少なくなくビックリさせられますが、AIにとってはそれらが最も合理的な着手なんです。つまり、人類に理解できないことはありません。AI流を必要以上に怖がらないことを、まずは心がけてください。AIの新手法を理解するには、かつて常識とされた既存定石と何が違うかを知るのがいちばん。そんな流れで講義を進めていきます。
5月は復習を兼ねて、問題を用意します。理解はどんどん深まっていくでしょう。皆さんがAI流を実戦で楽しめるようになればうれしいです。
■新しい風を感じよう!
【基本図】 私の実戦譜から選んでみました。つい数か月前の対局なので、最新と言っても怒られませんよね。皆さん、右下以外の隅に注目してください。右上と左下はなじみがあると思います。左上は新型。実はどれもAIの影響を受けています。
【1図】 右上から確認していきます。白6に黒7とハサみ、白は10と三々へ。よくある定石進行です。でも、ちょっと違いますよね。そう、黒17です。このハイは人類も試したことはありますが、あまり人気がなかった(笑)。それをAIは多用しています。
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2019年4月号より
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こんにちは、村川大介です。4月からAI(人工知能)の繰り出す、これまでにない発想を、皆さんに伝えていくことになりました。
AI戦術を見よう見まねで取り入れている碁敵に悩まされている方が多いと聞きます。皆さん、心当たりがあるのでは? 本講座の真の目的は、そんな不満を抱えている方々の救済です!
AIの特徴を簡単に表現するとしたら、大体下記の5つになります。
① 石をどんどん捨てる
② アキ三角が大嫌い
③ 形を決めるのが好き
④ 辺より隅を優先する
⑤ 石を重くしたがる
講義もこれらを中心に進めていき、第1回は、「星」から生まれたAI流の基礎を学びます。AIの意図をしっかり理解すれば、対応するのはそう難しくない。実戦で遭遇しても慌てなくて済みます。また、AI流はこれまでの常識を覆すものが少なくなくビックリさせられますが、AIにとってはそれらが最も合理的な着手なんです。つまり、人類に理解できないことはありません。AI流を必要以上に怖がらないことを、まずは心がけてください。AIの新手法を理解するには、かつて常識とされた既存定石と何が違うかを知るのがいちばん。そんな流れで講義を進めていきます。
5月は復習を兼ねて、問題を用意します。理解はどんどん深まっていくでしょう。皆さんがAI流を実戦で楽しめるようになればうれしいです。
■新しい風を感じよう!
【基本図】 私の実戦譜から選んでみました。つい数か月前の対局なので、最新と言っても怒られませんよね。皆さん、右下以外の隅に注目してください。右上と左下はなじみがあると思います。左上は新型。実はどれもAIの影響を受けています。
【1図】 右上から確認していきます。白6に黒7とハサみ、白は10と三々へ。よくある定石進行です。でも、ちょっと違いますよね。そう、黒17です。このハイは人類も試したことはありますが、あまり人気がなかった(笑)。それをAIは多用しています。
※続きはテキストでお楽しみください。
■『NHK囲碁講座』2019年4月号より
- 『NHKテキスト囲碁講座 2019年 04 月号 [雑誌]』
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