石の強弱を学ぶ! 円田秀樹九段の講座がスタート
- 撮影:小松士郎
4月からNHK囲碁フォーカスの講師を務めるのは、円田秀樹九段と稲葉かりん初段のお二人です。今回のテーマは、戦いには欠かせない判断材料の「石の強弱」になります。石の強弱を正しく判断して、戦いを有利に進めましょう。開講を前に、お二人の対談をお届けします。
* * *
円田「4月から講師を担当する円田秀樹です。よろしくお願いいたします」
にこやかに挨拶をするのは、トレードマークのヒゲがよく似合う円田九段。
一時期は海外を飛び回り、海外囲碁普及に尽力した数少ない棋士の一人だ。訪れた国は40か国を超えていると話す。
そんな円田九段の趣味は絵画鑑賞。好きな画家は、海外ではピカソ、国内では岡本太郎氏を挙げてくれた。絵画を鑑賞していると心が落ち着くのが好きな理由だそうだ。
稲葉「聞き手はまだ慣れていませんが、よろしくお願いいたします」
初々しい雰囲気で挨拶をするのは稲葉初段。まだ20歳になったばかりの、注目若手女流棋士だ。周りの棋士からは「かりんちゃん」と呼ばれ、親しまれている。
稲葉「囲碁では攻めていくのが好きで、数え碁にならないことが多いです」
初々しい挨拶とは裏腹に、囲碁では勇敢に戦う棋風のようだ。このギャップを皆さまには楽しんでいただきたい。
円田「これから半年間、石の強弱について勉強していきます。かりんちゃん、強い石と弱い石についてはどう考えてますか?」
稲葉「眼形が豊富で攻められないのが強い石。逆に眼形が薄く、攻められやすいのが弱い石だと思います。私はついつい頑張り過ぎて、弱い石を作ってしまうことも多いです」
円田「その他にも石数や、傷があるかどうかも判断材料です。石の強弱は相手との力関係で決まります。そのパワーバランスをきちんと判断しながら、攻めるのか守るのかを決めていきましょう」
――囲碁フォーカスでは珍しく、関西コンビです。笑えて楽しい講座を、ついつい期待してしまいます。
円田「関西人というだけで、それはよく言われます。そんなにハードルを上げられたら困りますよ(笑)」
稲葉「私も、時々は面白いことを言おうとすることもあるのですが、狙ったときは外してしまうことが多いですね」
――それでも、二人の掛け合い講座には注目です。
講座「磨け!石のパワーバランス」、初回の4月は「定石の分岐点」がテーマです。ぜひテキストでお楽しみください。
※肩書はテキスト掲載当時のものです。
■『NHK囲碁講座』2019年4月号より
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円田「4月から講師を担当する円田秀樹です。よろしくお願いいたします」
にこやかに挨拶をするのは、トレードマークのヒゲがよく似合う円田九段。
一時期は海外を飛び回り、海外囲碁普及に尽力した数少ない棋士の一人だ。訪れた国は40か国を超えていると話す。
そんな円田九段の趣味は絵画鑑賞。好きな画家は、海外ではピカソ、国内では岡本太郎氏を挙げてくれた。絵画を鑑賞していると心が落ち着くのが好きな理由だそうだ。
稲葉「聞き手はまだ慣れていませんが、よろしくお願いいたします」
初々しい雰囲気で挨拶をするのは稲葉初段。まだ20歳になったばかりの、注目若手女流棋士だ。周りの棋士からは「かりんちゃん」と呼ばれ、親しまれている。
稲葉「囲碁では攻めていくのが好きで、数え碁にならないことが多いです」
初々しい挨拶とは裏腹に、囲碁では勇敢に戦う棋風のようだ。このギャップを皆さまには楽しんでいただきたい。
円田「これから半年間、石の強弱について勉強していきます。かりんちゃん、強い石と弱い石についてはどう考えてますか?」
稲葉「眼形が豊富で攻められないのが強い石。逆に眼形が薄く、攻められやすいのが弱い石だと思います。私はついつい頑張り過ぎて、弱い石を作ってしまうことも多いです」
円田「その他にも石数や、傷があるかどうかも判断材料です。石の強弱は相手との力関係で決まります。そのパワーバランスをきちんと判断しながら、攻めるのか守るのかを決めていきましょう」
――囲碁フォーカスでは珍しく、関西コンビです。笑えて楽しい講座を、ついつい期待してしまいます。
円田「関西人というだけで、それはよく言われます。そんなにハードルを上げられたら困りますよ(笑)」
稲葉「私も、時々は面白いことを言おうとすることもあるのですが、狙ったときは外してしまうことが多いですね」
――それでも、二人の掛け合い講座には注目です。
講座「磨け!石のパワーバランス」、初回の4月は「定石の分岐点」がテーマです。ぜひテキストでお楽しみください。
※肩書はテキスト掲載当時のものです。
■『NHK囲碁講座』2019年4月号より
- 『NHKテキスト囲碁講座 2019年 04 月号 [雑誌]』
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