移動式書店「BOOK TRUCK」が営業スタート、30日にMUJIでお披露目

約1000冊の本が入るトラック

 移動式の書店「BOOK TRUCK」が今月誕生し、活動を開始しています。

 運営するのは、1月まで渋谷区神山町のSHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERS(SPBS)で店長を務めた三田修平さん。このたび独立し、新しい本屋さんをスタートさせました。

 約1000冊の本が入るトラックは、紺色のシボレー社製。新刊書、古書、洋書のほか雑貨も販売する予定です。三田さんはもともと自分の本屋を持つことが夢でしたが、それを移動式書店にした理由をこう語ります。

 「いろいろな要素が絡み合っているので、一言では言えないんですが、おもしろい本を求めている人のところへ届けやすいのが移動本屋だと思ったのが、一つの理由です。自由で気楽なイメージがあって、お客さんにも楽しんでもらえそうだと思いました」

 ATELIER MUJI (無印良品 有楽町店)で開催中の展覧会「編集のススメ 世界にひとつの本箱」に関連し、4月30日に「青空本箱 BOOK TRUCK がやってきた!」と題したイベントを開催。これが初出店となります。

 現在は、イベントへの出店だけですが、「将来は定期的にどこかで出店することができれば」といい、「大学とか専門学校の中庭に行きたいです」と三田さん。また、「移動先にいる人々が求めている本屋をその都度、一から作ることができる」と、この書店の特徴を語ります。

 お客さんとの出会いから生まれる新しい書店のかたち。本を積んだ1台のトラックの挑戦は始まったばかりです。

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