第48回 マーベルだけじゃない! DCではバットマン系映画が熱い!
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- ウィル・スミス,マーゴット・ロビー,ジャレッド・レト,ジョエル・キナマン,ジェイ・コートニー,カーラ・デルヴィーニュ,ジェイ・ヘルナンデス,福原かれん,アドウェール・アキノエ=アグバエ,ダム・ビーチ,デヴィット・エアー
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マーベル・シネマティック・ユニバース(マーベル映画)最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が公開されました。前作同様ノリが良く楽しい映画ですが、今回はちょっとホロっとさせる内容。6月にはX-MEN映画最新作『ローガン』が封切られます。こちらは『ガーディアンズ・・』とはま逆のハード・バイレンスですが、こちらもとてもエモーショナル。全くテイストの違う映画ながら"家族とは?"を描いた作品になっています。ぜひ見比べてください。そしてアメコミ映画の幅の広さを味わってください。
さてマーベル勢の勢いが強いですがDCヒーロー映画も負けていません! こちらもワクワクするようなニュースがいっぱいですが、やっぱりDCを支えるのはバットマンなのでしょうか? バットマン系映画のプロジェクトが複数進んでいます。"バットマン系"と書いたのは、バットマンの世界に出てくるサブキャラやヴィラン(敵役)を主役にした映画の企画が多いのです。まず『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を手掛けたマーベル・スタジオ映画を大成功に導いたジョス・ウェドン監督がDCヒーローものを手掛け、しかもバットガール!
もともとジョス・ウェドンはアメコミ好きというかアメコミ自体も手掛けているし、『アベンジャーズ』以前にDCで「ワンダーウーマン」の映画を監督するプランもありました。
さてバットガールというのはバットとついているぐらいですから、バットマンの仲間。このヒーローの名を襲名する女性は複数いるのですが、初代にして一番有名なバットガールの正体はバーバラ・ゴードン。ゴードン! そうバットマンを助けるゴッサム・シティ警察のゴードン本部長の娘。映画『ダークナイト』3部作ではゲイリー・オールドマンが演じていました。父親譲りの正義感とバットマンのそばにいたから、彼女もまたバットスーツに身をつつみバットガールとなります。バットマン、その相棒ロビン、そしてバットガールの3人で事件に立ち向かいバットマン・ファミリーと言われたりもします。
一方、4月に封切られた(隠れた名作)『レゴ バットマン ザ・ムービー』のクリス・マッケイ監督は、そのロビンを主役にした『ナイトウィング』という実写映画化を企画中。ナイトウィング(夜の翼)とは、バットマンの相棒"ロビン"を辞め独り立ちしたディック・グレイソンという若者が、ナイトウィングと名乗ってヒーローになるというお話です。バットマンの身内が続々とソロ映画デビューです。
仲間だけではありません! バットマン系の悪役を集めて大ヒットした『スーサイド・スクワッド』の続編も企画中だし、『スーサイド・スクワッド』で一番目立っていたマーゴット・ロビー演じる美悪女ハーレイ・クインがキャットウーマン、ポイズン・アイビーという、バットマンのコミックにこれまた登場するセクシー悪女と競"艶"する「ゴッサム・シティ・セイレーンズ(サイレンズ)」(監督デビッド・エイヤー)も企画中。さらに本家バットマンのソロ映画『ザ・バットマン』(監督マット・リーヴス)もあるし、それに先立ち今年の11月には、バットマンがヒーロー仲間を集めて最強チームを作る『ジャスティス・リーグ』(監督ザック・スナイダー)が公開。
もう一度おさらいすると
『ジャスティス・リーグ』(監督ザック・スナイダー)
『ザ・バットマン』(監督マット・リーヴス)
『スーサイド・スクワッド2』(監督未定)
『ゴッサム・シティ・セイレーンズ(サイレンズ)』(監督デビッド・エイヤー)
『ナイトウィング』(監督クリス・マッケイ)
『バットガール』(ジョス・ウェドン)
が企画中。
改めてバットマンというキャラというかコンテンツの大きさを感じますね!
(文/杉山すぴ豊)