第43回 この冬公開の新スーパーヒーロー映画『マックス・スティール』って?
- 14年のサンディエゴ・コミコンのマテル・ブースに飾られていた、映画版マックス・スティールのスーツ(PHOTO BY すぴ)
すぴ豊です。
まずこのコラムでも楽しみにしている方の多い
『キングコング:髑髏島の巨神』(来年3月日米公開)ですが
最新予告編がリリースされました。
https://www.youtube.com/watch?v=3bE0Z1BsMKU
アクションいっぱい、怪獣いっぱい で本当にワクワクします。
歴代キング・コング映画の中でも最も怪獣エンタテインメントとしての完成度が高い、
東宝の「キングコングの逆襲」(67年、今度天野ミチヒロさんの意見が聴きたい!(笑))
に近い楽しさがあります。
さてキングコングもゴジラも、映画オリジナルのスーパーキャラですが、
昨今のスーパーヒーロー映画はアメコミ原作が多いです。
しかしアメコミ原作以外のヒーローも多い。
アメコミ原作以外のヒーロー映画をあげると
(1)ヤングアダルト原作:
日本で言うライトノベルですね。『トワイライト〜初恋〜』『ハンガーゲーム』『メイズランナー』がこの部類です。
(2)TVドラマ原作:
これはもう『スター・トレック』『ミッション・インポッシブル』が代表例ですね。
ちなみに『グリーン・ホーネット』はラジオ・ドラマ原作
(3)ゲーム原作:
『トゥームレイダー』『バイオハザード』シリーズ。そして最新作『アサシン・クリード』
が控えます。
(4)おもちゃ原作:
『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』ですね。
例えば『トランスフォーマー』はおもちゃからアニメ、アメコミになり映画化なので
アメコミものの仲間ではありますが、大本はコミックではないので。
逆に『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』は
おもちゃ&アニメのイメージ強いですが、もともとアメコミからスタートしているので
アメコミ原作です。
さてこの冬、日本では『マックス・スティール』というスーパーヒーロー映画が
封切られますが、これはおもちゃ原作映画です。
『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』はハズブロというおもちゃメーカーの商品で
従って映画にはハズブロもかんでいますが、
このハズブロのライバルでマテルというおもちゃ会社があります。
マテルで最も有名なのは、なんと言ってもバービー人形!
59年に発売され大人気となりました。
これに対し男の子向けの着せ替え人形を作ろうということで
ライバル会社のハズブロで企画されたのが、
ミリタリー人形おもちゃの「G.I.ジョー」でした。
面白いのはこれに対しマテルは70年代に「G.I.ジョー」に対抗すべく、男の子向けの
着せ替え人形を発売。それが「ビッグ・ジム」というシリーズでした。
(日本でも売っていました。CM見た覚えがあります)
そして「ビッグ・ジム」をリニューアルし生まれたのが「マックス・スティール」です。
当初「マックス・スティール」はバービー人形サイズの、
やっぱりミリタリーやら冒険家、スパイ等の衣装に着せ替えて遊ぶものでした。
しかし「人形」から、スター・ウォーズのアクション・フィギュアのような小型化がなされ
00年にこうしたアクション・フィギュア版のおもちゃとタイアップした
SF色の強いアニメ「マックス・スティール」が放送されます。
この流れは先んじて「G.I.ジョー」がしていた展開と同じ。
なお"アクション・フィギュア"として小型化すると、
着せ替え用の縫製した衣装がいらなくなるので
安価なコレクタクブル・アイテムになります。
08年に「マックス・スティール ターボ・ミッションズ」
さらに13年にまた内容を変え、よりSFヒーロー物っぽくなったアニメ&おもちゃのラインで
新しい「マックス・スティール」がスタートします。
今回の映画は、この13年版の「マックス・スティール」が原作です。
映画「トランスフォーマー」ほどの、
これでもか!これでもか!とコッテリした見せ場が連続するエンタテインメントではないですが(笑)
軽い気持ちで楽しめるヒーロー映画です。
公式サイトはこちら
http://max-steel.jp/
★★★すぴ豊からお知らせです!★★★
12月2日(金)3日(土)4日(日)
に開催される「東京コミコン」で
杉山すぴ豊のトークショー&サイン会を実施します!
12月3日(土)10時20分から10時50分
12月4日(日)10時30分から11時
12時から12時40分
それぞれアメコミ映画についてのトーク・ライブをする予定です。
また近代映画社SCREEN誌のブースで人生初のサイン会をいたします。
●「東京コミコン」の公式サイト:
http://tokyocomiccon.jp/
●「近代映画社SCREEN」の公式サイト
http://screenonline.jp/news/index.php?id=0000004050
ぜひ遊びにきてください。
会場で僕を見かけたら、
「"WEB本の雑誌映画部"の記事読んでます」と言ってくれたら、なにか・・
サービスします(笑)
(文/杉山すぴ豊)