ハイな二人組のドタバタコメディ『スモーキング・ハイ』はイケナイ映画を観てる気分になる。
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- セス・ローゲン,ジェームス・フランコ,ゲイリー・コール,ロージー・ペレス,デイヴィッド・ゴードン・グリーン
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アメリカ映画のラブコメやコメディには度々、ハイになれる違法な葉っぱ「マリファナ」が登場しますよね。日本でももちろん違法ですが、終始マリファナを吸ってハイテンションな二人組が繰り出すドタバタコメディ『スモーキング・ハイ』を観れば、なんだかこっちもハイになっちゃったような、イケナイ映画を観ている気分になっちゃいます。主演のアホな二人組を演じるのは『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最後の日』でも共演したセス・ローゲンとジェームズ・フランコの仲良しコンビ。
主人公デール(セス・ローゲン)は、弁護士の代理で召喚状を配達する"人に嫌われる仕事"を毎日こなしていました。日中マリファナを吸ってはストレスを発散していた彼は、知り合いの売人ソール(ジェームズ・フランコ)からとってもレアな一品"パイナップル・エクスプレス"を入手。ハイテンションで召喚状の届け先の家に向かいますが、そこで殺人事件を目撃! 召喚状を渡す相手はなんと麻薬界のドン、テッドだったのです。パニックになったデールは急いでその場から逃げ出しましたが、現場に投げ捨ててしまった"パイナップル・エクスプレス"の吸い殻から身元がばれてソールとともに命を狙われることに! 逃げまどう最中も、ケンカの最中もマリファナを吸いまくる中毒の二人組。常にハイな彼らの決死のドタバタ劇です。
悪い奴らに追われている......。サスペンス映画だったらとってもハラハラドキドキがとまらないシチュエーションなのですが、本作は二人がマリファナ中毒なので、アホで笑えるシーンばかり。くだらないことでケンカ。内容はまるで小学生。相手が傷つくのを見れば(頭が回ってないからか)即素直に謝罪する。そんな二人のやりとりは笑いが止まりません。いつのまにか二人からハイなテンションが感染していることに気づきます。一緒になって笑える本作、落ち込んでいる時に観るのもオススメです。
ちなみに本作でカート・コバーン似のソールを演じたジェームズ・フランコはゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門男優賞に見事ノミネートされたのだとか。全米週末興行成績最高位2位も記録した本作で、あなたもイケナイ気分を味わってみては。
(文/トキエス)