リンゴを植えつけて2年で収穫するワザ

実が大きな ‘ふじ’も庭や鉢で栽培できる。撮影:丸山 滋
今までリンゴの栽培は剪定や摘花、摘果をして時間をかけてじっくり木づくりをしていました。最近は植えつけてすぐに収穫を楽しむ方法が人気。園芸研究家の小池洋男(こいけ・ひろお)さんが2年で収穫できるとっておきのワザを紹介します。

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■庭やベランダで大きなリンゴが収穫できます!

「リンゴの栽培は難しい」「時間がかかる」と思っている人が多いかもしれません。幼木や若木には実をつけさせず、成木になるまで収穫をがまんするのがリンゴ栽培の常識でした。
ところが最近は、植えつけて2年目から収穫を楽しむ方法が注目されています。若いうちから実をならせることで成長が抑えられ、狭い場所でもコンパクトに栽培が楽しめるのでまさに家庭向き。
早く実をならせるコツは、横枝を切らずに引き下げたり曲げること。「リンゴの横枝は切らずに曲げる!」がスピードアップの秘けつです。
もう一つ重要なのが、2品種以上をそろえること。リンゴは1本では実をつけない性質があるので、異なる品種を一緒に栽培しましょう。
樹上で完熟した果実のおいしさはもちろん、春の美しい花や、小さな緑色の実が少しずつふくらんでいく姿、秋の黄葉など、リンゴと暮らす人だけが味わえる、四季折々の感動がいっぱいです。
※テキストに詳しい栽培の手引きを掲載しています。ぜひ、お役立てください。
■『NHK趣味の園芸』2015年11月号より

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