真夏のハーブはどうお手入れする?

庭植えのバジル‘マジカル・ミカエル’。庭植えの株は寒冷紗(遮光率30〜50%)で遮光するとよい。
猛暑日が続く真夏は植物にとっても試練の時期です。ハーブはどんなことに気をつけて手入れをすればよいのでしょうか。園芸研究家の石田源次郎さんがアドバイスします。

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近年の真夏は、耐えがたいほどの暑さが続きます。熱帯産のバジルやレモングラスは旺盛に生育しますが、多くのハーブは生育が緩慢になります。8月下旬には夜温がわずかに下がり、秋の気配を感じるようになるものの、生育が緩慢になったハーブが再び生育を始めるのは9月になってからです。

■置き場

暑さによる株の消耗を避けるため、風通しのよい場所で管理します。特にナスタチウム、ラベンダーなどは、できるだけ涼しい置き場を選びます。西日に当てると、用土が必要以上に乾燥するだけでなく、鉢や用土が熱せられて根が傷みます。西日を避けて管理しましょう。

■水やり

午前中早めの時間と夕方の1日2回行い、水をたっぷりと与えます。水分供給のほか、鉢内にこもった熱気の除去、鉢周辺の温度低下などの効果があります。日中に水切れを起こしてしおれた鉢植えは、すぐに日陰に移動させ、熱せられた鉢や用土が冷えるまで、水を与え続けます。

■肥料

バジルやレモングラスなど、旺盛に生育する種類にのみ、肥料を施します。
■『NHK趣味の園芸』2015年8月号より

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