バジルと和食は意外によく合う!

ちぎって散らすだけで、香りと風味がグンと広がります。手軽に好きな量を試してみましょう。撮影:三浦英絵
バジルはイタリア料理にしか使えないと思っている方、必見! いつものごはんが一変するほど、じつは和食に大活躍します。
プランターでも育てやすく、店頭でも手に入れやすくなったバジル。けれども料理はイタリアンのワンパターン。そんなバジルの使い方を教えて! と世界各国の料理を食べ歩いている料理研究家の沙希穂波(さき・ほなみ)さんのもとへ。どんな新しい料理が提案されるのかと思いきや、「和食によく合います」と。
バジルが手に入りにくかったころは、風味が似ているといわれた青じそが代用食材として使われていました。ならば逆の発想で、和食で使われる青じその代わりに、バジルを合わせてもおいしいはずと沙希さん。右上の写真では、ご飯にみそ汁、冷ややっこ、ポテトサラダ、焼き魚と人気の和定食ですが、すべてバジルが入っています。この香りは和食には強すぎ?と、半信半疑でみそ汁を一口。これが意外や意外、なじんでいる! ほかの料理も、よく合っている。むしろくせになる味。
「バジルの香りは和の薬味より強いと思われていますが、そんなことはありません。青じそやみつばと同じで、加えることで料理に風味を与えてくれます。うれしいことに、爽やかな香りで肉料理は脂っぽさを、魚料理は臭みを抑えてくれるんです」
使い方は簡単。触って柔らかい葉の部分はちぎってそのまま料理にパラリと散らすだけ。ちぎることでより香りがたちます。堅い葉や茎はしょうゆに漬け込んで、調味料として炒め物や煮物に。そのままご飯のお供にもオツなものです。こんなに手軽に和食が変わるなら、すぐにバジルを活用したくなりますね。
■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2015年5月号より

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