鮮やかなオステオスペルマムをもっと咲かせたい!

撮影:牧 稔人
春に咲く花のなかでも、特に多彩で鮮やかな花色をもつオステオスペルマム。花つきの多さも魅力の一つですが、もっと咲かせるテクニックがあるのをご存じですか? 園芸研究家の奥 隆善(おく・たかよし)さんに聞きました。

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■人気の秘密は……

数十年前のオステオスペルマムは、花色が紫、白、ピンクだけでした。さらに、開花は暖かい日の昼間に限られ、日が陰るとすぐに花を閉じてしまう植物でしたが、今では品種改良によって、少々天気が悪くても花を開かせる品種がふえています。また、ディモルフォセカとの交配によって、明るい黄色やオレンジ色の花色をもつ品種も登場しています。
花径の大きさ、花色の多さと鮮やかさが人気の秘密なのです。

■もっと咲かせるテクニック

オステオスペルマムは、より分枝しやすく、かつコンパクトな株をつくるための品種改良が行われています。分枝しやすい株は、それぞれの枝の先に多くの花を咲かせます。また、コンパクトな株を目指すのは、枝が徒長して間のびした印象にならないようにするためです。
もっと咲かせるテクニックは、夏と秋の切り戻し、冬の摘心によって、分枝を促し、より多くの蕾をつけさせることです。
※テキストにはあなたにぴったりの品種の選び方、もっと咲かせるテクニックの詳しい解説を掲載しています。
■『NHK趣味の園芸』2015年4月号より

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