IKEAでザリガニを食べる夏
- 『イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか (PHPビジネス新書)』
- 立野井 一恵
- PHP研究所
- 907円(税込)
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今月8月23日(土)、北欧スウェーデン生まれの家具チェーン「IKEA(イケア)」では、毎年恒例の「ザリガニパーティー」が開かれるのをご存知でしょうか? ちなみに、こちら、ザリガニを獲って楽しむのではなく、食べて愉しむパーティです。
「ザリガニって美味しいの?」と驚く方も多いかもしれませんが、もともとスウェーデン産ザリガニは珍味として有名で、通年で捕獲されていました。しかし、ザリガニが乱獲によって絶滅の危機に陥ったため、現在では、ザリガニ漁は8月と9月の2カ月間のみに限定されています。スウェーデンでは毎年8月になるとザリガニ漁の解禁を祝って、パーティーが開かれるのもそのため。
茹でたザリガニを囲んで、家族や友人が集まってワイワイ楽しむというザリガニパーティー。イケアでは現地の同パーティーを忠実に再現し、日本にいながらにしてスウェーデンの伝統的な夏の風物詩が味わえると大好評だそうです。
低価格で組み立て式、かつデザイン性に優れた家具が人気のイケアは、今年4月10日には「イケア立川」が、先月7月17日には宮城県仙台市に「イケア仙台」がオープンしたばかり。これまでにも船橋、港北、新三郷、鶴浜、神戸、福岡新宮、立川に出店しており、仙台店で日本国内8番目の店舗となります。イケア・ジャパンでは今後、前橋と広島にも新店舗をオープン予定とのこと、イケア人気はとどまることを知りません。
イケアの発展を知る上で欠かせないのが、創業者イングヴァル・カンプラード氏です。今年88歳になる同氏は、今なお健在です。1943年に、同氏がスウェーデンで創業したイケアは、昨年2013年には70周年を迎えました。社名の由来も、同氏のイニシャル「IK」、同氏が育ったスウェーデン南部の農場エルムタリッドとアナグッド村の頭文字「EA」を組み合わせたもの。『より快適な毎日を、より多くの方々に』という企業理念のもと、世界26カ国、約300の直営店舗を展開しています。
日本でも大人気のイケアが、どのように消費者の信頼を得て、世界最大の家具チェーンとして急成長を遂げて行ったのか、破竹の勢いの秘密を探る手引きとして、本書『イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか』ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
「ザリガニパーティー」を今年も開催!(※店舗によっては23・24日の両日開催)
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/campaigns/crayfish_party.html