Jリーグ現役最年長のカズ 開幕直前にケガした心境は?
- 『カズ語録 (PHP文庫)』
- 三浦 知良
- PHP研究所
- 576円(税込)
- >> Amazon.co.jp
- >> HonyaClub.com
- >> エルパカBOOKS
2月26日に45歳の誕生日を迎えたカズ。横浜FCが出場した「HAWAIIAN ISLANDS INVITATIONAL2012」の遠征にも帯同し、2月25日の決勝戦には先発出場するなど順調な調整ぶりを見せていました。
しかし、2月28日の練習中に怪我。診察の結果、右足関節の捻挫で、復帰までに約4週間かかる見通しであることがわかりました。
昨年J2で30試合に出場するも無得点に終わり、Jリーグ開幕の93年から続けていたJ1、J2での連続得点は18年で止まってしまったカズ。今季は、自身が持つ最年長の出場記録と得点記録の更新を目指し、開幕を3月4日に控えた矢先の怪我でした。
彼は今、何を考え、どのような気持ちでリハビリに励んでいるのでしょうか。
そんなカズの胸の内を想像できる一冊があります。それは、『カズ語録』。これは、15歳で単身ブラジルに渡ってから、現在に至るまでの波瀾万丈の"キングカズ"のサッカー人生を、語録形式で紹介したもの。
「可能性は1%あるんですね? じゃあ、僕はその1%を信じます」
「戻りたい過去はありません。過去は過去ですから」
「苦しまなければ、よいことは絶対に起こらない」
など、26年間、全力でボールを蹴り続けた男からの218の言葉がつまっています。
カズ語録の中に、こんな一言が載っています。
「神から与えられた試練だと思う。逆境をはねのける強さを持てということ」
これまで、数々の試練を乗り越えてきたカズ。今回の怪我から復帰した時には、またさらに強くなって戻ってくることでしょう。そこに、「キング」たる所以があるということを、また身を持って証明してくれるはずです。