星海社1周年―「星海社新書」創刊で3冊同時刊行

武器としての決断思考 (星海社新書)
『武器としての決断思考 (星海社新書)』
瀧本 哲史
講談社
886円(税込)
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 9月15日に創立1周年を迎えた星海社が、22日に新たに新書レーベルを立ち上げます。「星海社新書」として3冊同時刊行される予定です。

 講談社の社内ベンチャー事業として設立された同社は、今まで数々のフィクション、コミックを発行してきました。1年の準備期間を経て、乱立する新書の分野に参入するのは、もちろん勝算あってのこと。新書のヒットメーカー、元光文社の柿内芳文さんを擁しているからです。

 柿内さんの名前を知らなくても、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『ウェブはバカと暇人のもの』『非属の才能』などというタイトルを聞けば、わかる人も多いのではないでしょうか。今では長めの書名を新書につけるのは当たり前のことですが、最初に始めたのは柿内氏。光文社新書の成功がほかの出版社に波及したのです。

 今回出版されるのは、『武器としての決断思考』(瀧本哲史著)、『仕事をしたつもり』(海老原嗣生著)、『世界史をつくった最強の300人』(小前亮著)の3冊。毎月新刊が発行される予定です。

 21日からは星海社新書のWeb『ジセダイ』もスタート予定。編集者の日常を公開したり、新人賞を新設する予定だそうです。

 32歳にして同社の編集長となった柿内さんは、「『さおだけ屋』を越える本をつくる」と宣言し、星海社新書を「日本の未来を担う、20代・30代に向けた新書」「武器としての教養」と位置づけています。再び名編集者としてヒット作を世に出すのか。注目したいところです。

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