平屋の魅力は「家族の連帯感」。ユニーク物件を紹介「立川空想不動産」

平屋に暮らす
『平屋に暮らす』
誠文堂新光社
2,052円(税込)
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 3月も中旬になり、4月の新生活スタートまであと少しとなりました。この時期になると新入生や新入社員などが、新たな生活に向け引越しを行う姿をよく見かけます。そんな時は、当事者でなくても賃貸情報をのぞいたりして、つい新生活を妄想してしまうもの。

 どうせ賃貸情報で妄想するなら、平屋物件なども考えてみてはいかがでしょう。そんな時にちょうど良い不動産サイトがあります。籾山真人さんと井上健太郎さんが中心となって運営する「立川空想不動産」というユニークな不動産屋をご存知でしょうか。名前からして夢の膨らむ物件が揃っていそうです。

 2人が目指すのは、単に物件を紹介するだけではなく、街そのものをつくること。その地域が魅力的になるためのブランディングを行なっているのです。書籍『平屋に暮らす』のなかで、籾山さんは「僕は立川で育っていますから、この街の特性というものを風景として記憶しています。昔から立川は、文化住宅や米軍ハウスなどが多いエリア。そうした建物を有効活用することは、住む人にとっても魅力的な物件になる」と話します。

 そんな「立川空想不動産」が、賃貸物件(特に平屋)を上手に探すコツを同書で紹介しています。

【物件探しの基本】
まず大切なのは目的を絞ること。平屋を目的にするのであれば、エリアや家賃などは大まかな範囲でゆとりを持って考える。

【平屋物件を探す】
現在ある平屋物件のほとんどは古屋であることが多く、そのため一般的な人気物件としては扱われていない。店頭情報になりにくいので、不動産屋に希望を伝え探してもらう。やみくもに何軒もまわるより、信頼できる不動産屋に頼み、時間をかける必要も。

【平屋物件の家賃】
平屋でリノベーションしてある場合、通常の同等物件より若干高めであることも。数が少ないことで、希少物件になっていることも。

【中古物件の注意点】
平屋の賃貸情報は築年数の古いものが多く、雨漏りや隙間風、害虫などのリスクが高い物件が中心であることを覚悟する。契約する際には、そうしたリスクのグレーゾーンについて、きちんと話し合っておくこと。セルフイノベーションしたい場合も、その範囲を明確に知らせ了解を得る。解約時のトラブルにならないようにしておくことが大切。


 普通の中古物件とは違って、平屋独特の注意点もあるようです。なんといっても平屋生活に共通する魅力とは「家族の連帯感」。階段で分断されることのない地続きの空間は、家族の気配や息づかいを感じることができます。本当の豊かさや幸福観について真剣に考え始めたいまだからこそ、平屋に注目してみてはいかがでしょうか。まずは、妄想から。

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