コツまみ

コツまみ-ハイボールがうまい、おつまみのコツ181 (池田書店の料理新書シリーズ)
『コツまみ-ハイボールがうまい、おつまみのコツ181 (池田書店の料理新書シリーズ)』
笠原 将弘
池田書店
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 サントリーの"角ハイ"人気により、すっかり国民酒となった感のあるハイボール。しかしそのハイボールが、実はビールより日本料理にぴったりなお酒だということは、あまり知られていません。

 どうしてハイボールは日本料理に合うのか。キリンビールの鬼頭英明氏は、「料理を食べているときに飲むと、口の中にいつまでも同じ味を残さないから」と分析します。鬼頭氏によれば、ビールだと味を主張し過ぎるため、淡白な和食にはあまり適していないそうですが、ウィスキーは長い年月熟成させて作るので、同じように熟成させて作る醤油とも合うのだとか。

 とはいえ、ハイボールに合う日本料理には何をチョイスしたらいいか迷うこともしばしば。そこで、東京・恵比寿にある予約の取れない日本料理店「賛否両論」店主である笠原将弘氏が、書籍『コツまみ-ハイボールがうまい、おつまみのコツ181』で、誰にでも簡単に作れる和食おつまみを紹介しています。 

 登場するレシピは、「鶏レバー和風ムース」や「帆立のいそべ焼き」といった、いかにもお酒がすすみそうなものから、「アンチョビそーめん」「たこキウイ」「サララー(ラーメンのサラダ)」といった一風変わったものまで。

 料理の初心者でも気軽に作れるよう、「レバーは冷めると身がしまるので、必ず熱いうちにつぶす」、「タコを買うときは『茹でダコ』表記を選ぶ。『蒸しダコ』より味がよい」、「キウイはわざと粗くつぶすことで、味がからみやすくなる」といった、素材を調理する"コツ"を、笠原氏自ら伝授してくれます。

 自分で作った料理をつまみに飲むハイボールは、また格別なものがあるでしょう。冬の夜長に、ぜひ試してみては?

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