連載
杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス

第32回 今年のクリスマスは、スター・ウォーズ! 来年のクリスマスは、マーベル最強の魔法使いドクター・ストレンジが降臨するのだ!

「ドクター・ストレンジ」撮影中のベネディクト・カンバーバッチ(「Kaagmandu Magazine」のFacebookページより引用)https://goo.gl/DP55iN

皆さん、今年のハロウィンはいかがでしたか?
僕は、
今年DCヒーロー フラッシュ
に扮し、バットマンやスーパーマンたちと街の清浄化に勤めました!
その様子は、ぜひこちら
この映画部の「続・鴇田崇の映画でいっぱいいっぱい」
の鴇田崇さんも取材にきてくれました!
さてもうすぐジェダイと007、スヌーピーに会えるわけですが、
来年のクリスマス映画の話題! 
「ドクター・ストレンジ」について、今日はお話しします!
公開=16年11月4日まで、1年きりましたから(笑)

「ドクター・ストレンジ」とはマーベル・コミックの中でも
カルトな人気を誇るヒーローの一人です。
ガーディアンズ オブ ギャラクシーが宇宙系、
マイティ・ソーが神話系、
デアデビルがストリート系、
ゴーストライダーが魔界系、
アイアンマンやキャプテン・アメリカがグローバル系、
とするならば、
彼は 魔法系のヒーローです(笑)

原作コミックでの、オリジン(誕生秘話)は・・・
宥名な、けれどちょっと傲慢な天才医者ステファン・ストレンジ博士は交通事故に遭い、メスを握る大事な腕を負傷してしまいます。どうしても腕を直したいストレンジは魔法使いジ・エンシェント・ワンの噂を聞き、ワンが自分の腕を治してくれることに望みをかけ、彼のいる秘境を訪ねるのです。ワンは、ストレンジに何かを感じ、彼を弟子にする。実はワンは、魔界の侵略から人類を守る魔法使いだったのだ。最初はとまどうストレンジだったが、やがてワンの後をつぎ、ストレンジは、最強の魔術師の称号"ソーサラー・スプリーム"を得て、魔法ヒーローとなる...というお話でした。

設定もさることながら外見もユニーク。また結構年配の男性で、髪の毛に白髪があるイメージ。それが東洋風の派手なコスチュームを着ているので、見た目も異色。スパイダーマンの作者としても有名なスティーブ・ディッコが作り出したヒーローで、彼の代表作はスパイダーマンより、このドクター・ストレンジと言う人も多い。

僕が、昔読んだコミックだと、"元・外科医"という設定だった記憶があるのですが、映画版では"元・神経外科医"なようです。

このヒーローをベネディクト・カンバーバッチが演じます!!
先ごろ ネパールでも撮影風景がネットにあがりました!→http://supi.wablog.com/4915.html
きっと前述の"ジ・エンシェント・ワンを訪ねる"シーンだと思います。
このジ・エンシェント・ワンを演じるのは(一時期 渡辺謙さんという噂もあったのですが!)アカデミー賞女優のティルダ・スウィントン。女優にこの役を演じさせるとは、どうなるか楽しみです。彼女は「ナルニア国物語」の白い魔女や「コンスタンティン(これもオカルト・ヒーローを描いたアメコミ原作ものでした9)の天使ガブリエル役が印象的だったので、ハマるかも。
宿敵である魔道士バロン・モルドウ役に黒人俳優のキウェテル・イジョフォー、そして日本でも人気が出てきたマッツ・ミケルセンが、なんらかの重要な役で登場する模様です!!

なおマーベル映画の今後の公開スケジュールは
「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」2016年5月6日
 (日本公開は全米より早い4月29日予定!)
「ドクター・ストレンジ」2016年11月4日
「ガーディアンズ オブ ギャラクシー Vol 2」2017年5月5日
「新スパイダーマン」(SONY)2017年7月28日
「マイティ・ソー:ラグナロク」2017年11月3日
「ブラック・パンサー」2018年2月16日(当初の公開日から変更)
「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーPART1」2018年5月4日
「アントマン & ワスプ」2018年7月6日
「キャプテン・マーベル」2019年3月8日(当初の公開日から変更)
「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーPART2」2019年5月3日
「インヒューマンズ」2019年7月12日
「タイトル未定」2020年5月1日
「タイトル未定」2020年7月10日
「タイトル未定」2020年11月6日
となっており、
「キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー」で、ストレンジについて何らかの言及がされるかもしれません。実は映画「キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー」の中で、ヒドラ党にとって都合の悪い人間を瞬時に抹殺するプロジェクト・インサイトにおいて、ターゲットの一人として"ストレンジ博士"の名が出るシーンがあり、彼のマーベル・シネマティック・ユニバースへの登場は、このときから予告されていたのですね。

また原作コミックでは、ドクター・ストレンジは、これからのアベンジャーズ映画の敵となるサノスとインフィニティ・ガントレットのエピソードに深く関わってくるキャラなので、恐らくインフィニティ・ストーンまわりで「ガーディアンズ オブ ギャラクシー2」につながり、18年と19年連続公開の映画「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」にも登場するでしょう。

もし映画「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」に、ロバート・ダウニィJr(RDJ)がアイアンマン役続投なら、ベネディクト・カンバーバッチと言えば、TVドラマ「シャーロック」。RDJと言えば、映画「シャーロック・ホームズ」シリーズなわけで、2大シャーロック・ホームズ役者が、共演です! さらにRDJの「シャーロック・ホームズ」でヒロインを演じたレイチェル・マクアダムスが、「ドクター・ストレンジ」のヒロイン役で登場です(ややこしい!)

監督はスコット・デリクソン。一番有名な作品はキアヌ・リーブス出演の「地球が静止する日」(08)僕は個人的に、05年のエクソシスト×法廷ものの「エミリー・ローズ」が好きでした。またホラー映画ファンにとっては「ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ」(00)が有名らしい。どうやら、オカルト・ホラーが得意な監督なので「ドクター・ストレンジ」にはあっているかもしれません。

原作コミックでは、力VS力のパワーバトルとは一味違う、
魔法VS魔法のファンタスティック・バトルが印象的でした。
今回の映画でも、最新のVFXと、そして何よりもカンバーバッチが醸し出す妖しいオーラが、いまだかつてない魔法世界を見せてくれるのではないでしょうか?

魔法使いが得意のディズニーが仕掛ける、マーベルの魔法使い映画です!

(文/杉山すぴ豊)

« 前の記事「杉山すぴ豊の、アメキャラ映画パラダイス」記事一覧次の記事 »

杉山すぴ豊

アメキャラ系ライターの肩書きで、アメコミ・ヒーロー映画やSF、モンスター映画についての伝道活動を、雑誌、TV、WEB等で展開。 映画「アメイジング・スパイダーマン」「アベンジャーズ」の劇場パンフレットにも寄稿しています。映画「サラリーマンNEO劇場版(笑)」にCMクリエーター役でなぜか出演。 AOL等でもコラム展開中。
また人気と評判の(笑)ブログはこちら http://supi.wablog.com/

BOOK STANDプレミアム