お金に強くなるために必要なこととは
- 『お金に好かれる極意 (祥伝社新書)』
- 大村大次郎
- 祥伝社
- 842円(税込)
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決して大金持ちというわけではないけれど、金回りも良く、いつもお金に困っている様子もない、なぜかお金に好かれる人やお金に強い人は身近にいないでしょうか。
国税調査官として、多くのお金に強い人、また逆にお金に弱い人を見てきた経験をもつ大村大次郎さんは、自著『お金に好かれる極意』の中で、お金をたくさん持っている人が、必ずしもお金に強い人だとは限らないと指摘します。
もちろん、生活していくために、ある程度のお金は必要ですが、お金に強い人とは「お金に縛られずに自由自在に操れる人」、「自分の必要なお金を必ず確保出来る人」、つまりお金の性質をよく理解し、上手に付き合うことの出来る人なのだといいます。
では、いったい具体的にどのような点に心がければ、大村さんのいうところの、お金に強い人になれるのでしょうか。
たとえば、お金に強くなるには、まずお金の頭(=収入)と尻尾(=経費)をつかまなければならないと、大村さんはいいます。つまりどのように仕事/ビジネスを行い、どう使うか/どう貯めるか、ということをしっかりと把握することが重要なのだとか。
尻尾をつかむ、どのようにお金を貯めるのかという問題。これに対し大村さんは、貯金が出来る人というのは、最初から貯金をする額を決めており、収入を得たならば、まず貯金分を差し引いていることが多いのだといいます。
一方、貯金が出来ない人は、収入で残った分、余裕が出来たならば貯金しようという考え方の場合が多いのだそうです。そこで、なかなか貯金が出来ないという、後者のタイプに属している人にオススメなのが、小遣い帳を2ヶ月間だけつけてみるということ。
「どんな人も、自分が何にどれだけのお金を使ったのか、おおよそのことはわかっているつもりになっています。でも、実際にどのくらい使ったのかを金額として出してみると、自分の思っているのとは、かなり違った答えになってきたりするものなのです」(同書より)
自分の消費の明細を実際の数字として一度見てみることによって、出費の多い項目は抑えようとする意識が自然と働き、お金の使い方は変わってくるのだといいます。
誰しもがなりたい、お金に強い人になるための方法。まずは身近な生活のお金について、同書を参考に見直してみてはいかがでしょうか。