話がうまいか下手かは"ひらがな力"の違いだった

「ひらがな」で話す技術
『「ひらがな」で話す技術』
西任暁子
サンマーク出版
1,512円(税込)
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「何を言っているのかわからないと、聞き返された」
「おもしろい話をしたのに、笑ってもらえなかった」
「悪気はないのに、相手を傷つけてしまった」

 誰でも一度はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。『「ひらがな」で話す技術』の著者・西任暁子(にしとあきこ)さんは、ラジオのDJを15年間務め、現在はスピーチコンサルタントとして活躍中。経営者やセミナー講師、弁護士など主に人前で話す職業の人に話し方を指導している話し方のプロです。

 西任さんによれば「人は"ひらがな"で話を聞いている」といいます。一体どういうことなのでしょうか。

 たとえばあなたが「公園に行くのが好きなんだ」と言ったとします。すると相手に聞こえているのは「こうえんにいくのがすきなんだ」という「音」。だから「こうえん」が「公園」なのか「講演」なのか、一瞬相手はどちらの意味で認識すればいいのか迷います。実は多くの人がこのことに気づかないまま、相手に伝わりにくい話し方をしてしまっているのだそうです。

 また、「視覚」、「悲報」、「分解」という"四角い言葉"も"丸い言葉"に言い換えればわかりやすくなります。つまり、「目で見る」、「悲しい知らせ」、「分ける」というと、相手が耳で聞いたときにわかりやすくなる。つまり「子どもでも分かるように話す」ことが大事なのです。

「大切なのは自分の話が『相手にどう聞こえているか』を徹底的に考え抜くこと。『音』で聞いている相手の頭の中がどういう状態なのか、常に想像することなのです」(西任さん)

 普段、自分が話している言葉を聞き直してみると、思いのほか「漢字」で話しているようです。「漢字」を「ひらがな」にかえる"ひらがな力"を身につければ、今よりずっとコミュニケーションがうまくとれるようになり、仕事や恋愛などの人間関係が円滑になるかもしれません。

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