就活生は要注目! 自己分析をしすぎない=内定長者への道

もうダメだと思ったときから始まる「就活」大逆転術 (青春新書プレイブックス)
『もうダメだと思ったときから始まる「就活」大逆転術 (青春新書プレイブックス)』
戸山 孝
青春出版社
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 「就活氷河期」という言葉があまりにも聞きなれたものになってしまった昨今。社会の情勢が刻一刻と変わるのと同様に、就活生をとりまく環境も年々姿を変えています。

 しかし、その中で変わららないのが、内定を取りまくる「内定長者」と、そうでない「残念な就活生」がいること。一体、その差は何なのでしょうか。

 自らも就活で大逆転した経験を持つキャリアコンサルタントの戸山孝氏は、内定長者と残念な就活生には、ある共通点があると指摘しています。

 それは、残念な就活生が「よく自己分析をする」のに対し、内定長者は「自己分析をしすぎない」という点。もちろん、自分がどんな人間かわからなければ自己PRはできません。ですから、多くの人が自分自身の生い立ちやこれまでの経験を振り返り、自分の得手・不得手などを見つけ出す「自己分析」を行います。しかし、戸山さんが指摘するのは「それが本当の自分自身なのか?」ということ。

 「例えば、周囲にいないでしょうか。『オレ、芸人みたいだろ?』とばかりに自信満々にオモシロトークを繰り広げる割に、全く面白くないA君。彼が自己分析をしても、『僕は面白くない』とは決して気づけません。セルフイメージと他人からのイメージは違うのです。ですから、ここで必要になってくるのが"他己分析"です。他者から『自分はどんな人間か?』を徹底して聞き出すのです」(戸山さん)

 そして、さらに重要なのが、その見えてきた自分を「ことさら掘り下げようとしないこと」だと言います。

 「心理ゲームのような楽しさがあるため、やたらと掘り下げる人がいますが、自己分析の目的は自分を知ることで、やりたい仕事を探すこと。自分だけじゃなく、業界、企業、仕事も理解しなければ目的を果たせません」
 
 つまり、内定長者は正しい自己理解と、企業研究の両方をバランスよく行っているのが特徴なのだそうです。

 就活生の成功・失敗例、そしてそこにある差は、ビジネスマンにとっても役立つ知識になりそうです。

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