見た後に後悔するかもしれない映画『ザ・フライ』の衝撃
![ザ・フライ [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51TJEj5XudL._SL500_._SX220_.jpg)
- 『ザ・フライ [Blu-ray]』
- ジェフ・ゴールドブラム,ジーナ・デイビス,ジョン・ゲッツ,デイビッド・クローネンバーグ
- Happinet

- >> Amazon.co.jp
- >> HMV&BOOKS
『スキャナーズ』や『ヴィデオドローム』などカルト的人気を誇る作品を数々発表してきたカナダ出身監督のデヴィッド・クローネンバーグ。グロテスクな描写を得意とする彼の作品の中でも最大のヒット作の一つと言っても過言ではないのが、『ザ・フライ』(1986年)です。今や"イケオジ"のイメージが強い『ウィキッド ふたりの魔女』などのジェフ・ゴールドブラムが主演に起用された本作は、1958年の『ハエ男の恐怖』をリメイクした作品で、監督らしい強烈で目を背けたくなる描写が多く含まれています。
ジェフが演じるのは、天才科学者セス・ブランドル。彼は物質転送装置"テレポッド"の開発に取り組んでおり、あるパーティーで出会った女性記者ヴェロニカに実験の様子を披露します。彼女のストッキングを片方のポッドからもう片方へ転送し、見事成功。しかしこの実験、無機物の転送は順調でしたが、動物などの有機物では失敗続きでした。そんな中、ヴェロニカが元恋人に会いに行くことになり、嫉妬したセスは酒の勢いで"自分自身"を使った転送実験を決行します。実験後、彼は驚くべき身体能力の向上を実感。しかし同時に、背中には奇妙な毛が生えはじめていました。データを確認すると、なんとポッド内に紛れ込んでいた"1匹のハエ"とDNAレベルで融合してしまっていたことが判明します。
実験後のセスは自分が無敵になったと感じますが、その期待はやがて一気に崩れ落ちていきます。糖分への異常な渇望、指先から分泌される謎の液体、剥がれ落ちる爪......身体の変化が徐々にエスカレート。こうしてセスの姿は完全に化け物と化していきます。80年代の作品とは思えないほど生々しく、脳裏に焼き付く特殊メイクは、アカデミー賞メイクアップ賞を受賞するほどの完成度。第14回サターン賞のホラー映画賞ほか、多くの賞を獲得しています。まさに"トラウマ級"という言葉がぴったりの一本。1989年に公開された続編『ザ・フライ2 二世誕生』と合わせて観ると、さらに世界観に浸れるはずです。
(文/トキエス)