そうだ、変人になろう。『くもりときどきミートボール』
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クラシック界の頂点であるモーツァルトがウンチを題材にした楽曲を作っていたり、世界一の経営者スティーブ・ジョブズがエレベーターで乗り合わせた社員を突然クビにしてしまったり。偉人に変人エピソードはつきものですよね。偉業を成し遂げるには、やっぱり変人の脳みそが必要なのかも。
しかし、偉大な変人たちがやってきたように、自分の考えをさらけ出すことは、とても勇気が必要です。特に自己主張をしづらい日本は変人が育ちにくい!=偉人が育ちにくい環境なのかもしれません。そんな日本で、子供に「変人になろう!」という教育をしたいパパやママにオススメなのがアニメ映画『くもりときどきミートボール』。本作は、世界中で愛された児童書が原作です。
主人公は、発明が大好きな青年フリント。しかし、これまで彼の発明品は失敗作ばかりで、街中に迷惑ばかりかけていました。ある日、彼はイワシばかりを食べている街の人々に美味しいものを食べさせてあげたいと新しい発明品を開発。それは、水を食べ物に変えてしまう「食べ物マシーン」というもの。しかも今回の発明は大成功! 空からたくさんの食べ物が降ってきたのです。それに対して住人たちは大喜び。変人扱いされていたフリントはたちまち街のヒーローに!
小さい頃から偉大な発明家たちに憧れていたため、とても風変わりな子どもだったフリント。学校でいじめられて帰った日は母親から「偉人は変人なのだ」と勇気づけられます。そこからめげずに発明を続けてきたフリント。しかし新しい発明で町長からも絶賛され、少々天狗になってしまうのです。そのため漁師だった父親との仲にどんどんヒビが入ります。このような有名になったからこそ築き上げるのが難しい人間関係などが本作ではわかりやすく表現されています。
頑張る変人・フリントが、変人になることは悪いことじゃないと気づかせてくれるハズ。パパやママはぜひ子どもに見せてみて。本作をみた子供の将来に期待したいです!
(文/トキエス)