松本人志「浜田より先に死にたい」 その理由とは?
- 『松本人志 仕事の流儀(ヨシモトブックス)』
- イースト・プレス
- 1,028円(税込)
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ダウンタウン松本人志さんに長期の密着取材を敢行したNHKドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀』。昨年10月に放送された同番組は大きな反響を呼んだものの、取材期間が半年間におよんだことから、番組で放送されたのはそのごく一部に過ぎませんでした。
しかし6月29日、放送されることがなかった内容を厳選し一冊の本にまとめた『松本人志 仕事の流儀』(ヨシモトブックス)が発売されました。そこでは、番組で語られることのなかった松本さんの意外な言葉が収められています。
「死ぬときは、どんなふうに死にたいか」
40代の後半にさしかかった松本さんは、こう聞かれる機会が増えたといいます。すでに娘という子孫は残しているので「いつ死んでもいい」と冗談を言いつつも、「相方の浜田よりは先に死にたいなぁ」ともらしています。
その理由は、松本さんが浜田さんの弔辞を読むよりも、浜田さんが松本さんの弔辞を読んだ方が、絶対に「面白い」ものになるからだそう。松本さんによれば、浜田さんは泣きながら彼に謝らないといけないことが沢山あるのだとか。逆に松本さんが読む弔辞は、聞くに絶えないくらい「つまらない」ものになると言います。
「お笑いコンビって不思議な関係」と松本さん。例えば、金曜日に「殺したろか!」と思うくらいに嫌いでも、土曜日には「まぁ、まぁこれで意外とええところもあるんかなぁ」と考え直したりすることがしょっちゅう。でも、その次の日には「なんであんなこと考えたんやろ?」と思い直したり......。その繰り返しだそうです。
そんな不思議な関係のふたりですが、同書の最後に「僕の弔辞を読むのは、浜田しかないでしょう」と改めて語っています。そして、「そのためには、1日でも多く、あいつに長生きしてもらわないといかんですね」とも。
自分の死に方を問われたのに、相方の名前がでてくる。松本さんの人柄がうかがえる答えではないでしょうか。