第24回【閲覧注意!!】『アメイジング・スパイダーマン2』重要ネタバレありレビュー!!

映画『アメイジング・スパイダーマン2』TOHOシネマズ日劇ほか全国公開中！

まず、すぴから皆様へ
いま発売中の「ユリイカ」のマーベル映画特集に寄稿させていただきました！
僕の尊敬する　そして　大好きな方々とご一緒出来て本当にうれしいです!!
ぜひご覧ください！
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702701

以下、本当にネタバレ注意なので、『アメイジング・スパイダーマン2』をこれから
ご覧になる方は、決して決して決して読まないでください。
『アメイジング・スパイダーマン2』について、多くの方から衝撃的だった、原作どおりなんですか？と聞かれたので、お答えしますが、原作も、あの運命です。
僕は子どものころ、光文社から発売されていたスパイダーマンの翻訳コミック7巻に、このエピソードが、収録されていて、愕然とした覚えがあります。この翻訳コミックは、巻頭数ページがカラーで、そのあとは単色＝黒というより濃紺だったので気づかなかったのですが、後に原版をみたときに、そのとき、あの人物が着ていた服と、今回の映画の服が同じ色だったので、映画も原作どおりの運命にする決意があったのでしょう。

ただこのときのグリーン・ゴブリンは、ハリーではなく父ノーマンでした。
また「アルティメット・スパイダーマン」というコミックのラインでは、グリーン・ゴブリンではない敵によって、この悲劇が起こります。

くりかえしますが、ここから本当に本当に本当にネタバレです。

マーベル・コミックは、従来のパターンを崩すことで、読者の興味をひきつけてきたので、あのエピソードも、その一つだったのでしょうが、スパイダーマン・ファンにとっても忘れられない事件になりました。

サム・ライミの『スパイダーマン（02）』では、登場人物を変えて、このシーンが再現されます。あのとき、多くのスパイダーマン・ファンは、原作のこの悲劇を思い出したハズです。でも、ここでは"間に合う"。
そして『スパイダーマン3（07）』では、今回の登場人物が設定を変えて登場し、"生きている"。
これは、僕の推測でしかないのですか、スパイダーマンのコミックのファンだった、サム・ライミも、原作のあの事件はトラウマで、自分なりに、こういう形で折り合いをつけたのではないかと思います。

マーク・ウェブ版の『アメイジング・スパイダーマン』が、"あの人"を選んだ時から、こうなることは、昔からのスパイダーマン好きは覚悟していました。

でも、映画は原作と変えてもいいのでは？との望みももっていました。

『アメイジング・スパイダーマン2』を何度か観直しながら、エレクトロを倒したところで、この映画が終わってくれと、何度願ったことか。

子どものころの、翻訳コミック７巻を読んだ衝撃を、また体験し、3Dグラスの下で涙しました。

『アメイジング・スパイダーマン2』のラストは、「3」につながる形で終わります。
そういう意味で、"完結"していないのですが、ただ、あのラストがないと、あまりに悲しいし、そして　彼が改めて、スパイダーマンとして生きていく、ことを宣言するために必要だった、と思うのです。

この先、『アメイジング・スパイダーマン3』以降が、原作を、ある程度、遵守するならば、恐らく「3」、また新たな人物との出会いがピーターをまっています。（ちなみに原作コミックでは、この人物との出会いの方が、本当は早い）

その人は、この先、ピーターを明るく、導いていきます。
スパイダーマンの翻訳コミック7巻のあとがきで、翻訳を担当した小野耕世先生が、だから「スパイディよ（読者とともに）元気を出せ」と締めくくっていました。

そう信じたい、です。

くりかえしますが、本当に本当に本当に本当にネタバレです。

原作では、グウェンとメリー・ジェーン（ピーターの次の恋人）は、よく見ると似ているという話があり、エマ・ストーンが、メリー・ジェーン演じればいいじゃん！と心から願っています。