Rotten Tomatoes 17%の映画は本当にひどい?『わすれた恋のはじめかた』
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アーロン・エッカート(『ダークナイト』など)が主演を務める恋愛映画『わすれた恋のはじめかた』(2009年)。アーロンが演じるのは、最愛の妻を亡くし、その後は"悲しみを乗り越える方法"をまとめた自己啓発本を出版して一躍有名になった作家・バーク。多くの人を勇気づける存在となった彼自身が、実はまだ深い悲しみを抱え続けている。そんな矛盾を抱えた主人公の苦悩を描いた一本です。ヒロイン役は『フレンズ』のジェニファー・アニストン。
物語は、2年前に妻を交通事故で失ったバークが、自己啓発の講演のためシアトルを訪れるところから始まります。そこで花屋を営むエロイース(ジェニファー・アニストン)と出会います。彼女は浮気性の恋人と別れたばかりで、バークも久しぶりのデート。ぎこちないながらも距離を縮めていく二人ですが、エロイースは次第にバークの"支えになりたい"と感じるようになります。
「全部オーケー」というキャッチフレーズで人々を元気づけてきたバークですが、講演に参加した人の中には、息子の死から立ち直れず仕事も家庭も失ってしまった男性も登場します。返金を求め受付で声を荒げるその男性を、バークは真正面から受け止め、彼に寄り添おうとします。一方で、シアトルには亡くなった妻の両親が暮らしており、バークは避け続けてきた過去と向き合わざるを得なくなります。時に怒りを抑えられず、暴言を吐いてしまうほど心の傷が深い彼が、どのように再び前へ進む力を取り戻していくのか。悲しみを乗り越える一歩一歩を丁寧に描いています。
感動的な作品ではありますが、恋愛映画としての"胸キュン要素"は控えめ。むしろ主軸は「どう悲しみを乗り越えていくのか」という部分だと感じました。ちなみにRotten Tomatoesの批評家スコアは17%と驚くほど低め。「心温まることもなければ笑うこともない」のほか、「ひどい」の一言だけなど厳しい批評家の声も見受けられました。ジャケットから想像するような甘い恋愛映画として観ると「期待と違った」となってしまうのですが、「悲しみを乗り越えるドラマ」として観るとまた違った魅力が見えてくると思います。
(文/トキエス)