マニタ書房閉店日記
03 古本ゲリラと古物商許可申請と小野悦男事件
2012年5月マ日 先月末、「古本ゲリラ」というイベントをやった。簡単にいえばひと箱古本市だ。古書店主ではない一般の人たちが、不要になった古本を持ち寄り、路上にビニールシートなどを敷いて売る。すなわち古本のフリーマーケット。最初に誰が企画したのかはわからないが、いまは編集者でありライターでもある南陀楼綾繁さんが各地で一箱古本市をプロデュースしており、ミスターひと箱古本市とも呼ばれていたりする。 一・・・
2022-04-15 更新
02 古本酒場とコピー機の悪夢とまさかの神保町
2012年4月マ日 住居のためのアパートを借りるのとは違って、店舗用の物件は敷金・礼金がすげえ高いというイメージがある。神保町のあのメインストリートにある古本屋なんて、いったい家賃いくらなんだろう。月100万とか、200万とかするのかな。 ぼくが店舗を借りるとして、家賃はいくらまでなら出せるだろうか。100万? 全然無理。100万の家賃を払ってもやっていけるようなビジネスモデルは、ぼくの中にはまっ・・・
2022-03-17 更新
01 実店舗へのこだわりと値付け方法と蟲文庫
2012年3月マ日 正確な日付までは覚えていないが、3月のある日、唐突に古本屋を開業することを思いついた。昔から古本屋が好きだったぼくが、自ら、古本屋に、なるのだ。 最初に古本屋という場所に足を踏み入れたのは、いつ、どこの、何という店だっただろう。さすがに覚えてはいないが、ひとたびその魅力を知ってからは、神保町を皮切りにあらゆるところへ行った。 古本(というか古本屋)が好きな人間は、だいたい一度は・・・
2022-02-17 更新