第3話:ザ・シルバーキャブズ『Far from you, Far from over』

1.1967年の秋。横浜磯子生まれの吉田未知男は、本来なら学生生活を謳歌しているはずの高1にもかかわらず、学校を最近、休みがちになっている。休んで何をしているのか? 米軍基地を回っているのだ。横須賀、座間、相模原、厚木、上瀬谷……国道16号線沿いの「ベース」を、バンマスの運転するクルマに楽器を積み込んで、ひたすら回る。そう、吉田は若くしてバンドマンなのだ。担当はキーボード。子供の頃からクラシックピアノを学んでいただけでなく、テレビやラジオから聴こえてくるベンチャーズやビートルズの曲も、一度聴いただけで、器用に弾きこなすことが出来た。そんな腕前が重宝されて、ひと世代・ふた世代上のバンマスが率いるバンドにひっぱりだことなり、今日もベースを回って、キーボードを弾く。ベースの中にある若者向けの「ティーンエイジ・クラブ」や、下士官向けの「EMクラブ」での演奏は、とてもエキ・・・・・・・・・・

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