2021年7月20日号

「日仏就職活動 その2」フランスの厨房に立った初日のことは、今でも鮮明に覚えている。オーナーシェフとの面談を終え、「やる気があるなら今夜試しに働いて見る?! 」と言われ、15分後にはコックコートに着替えて厨房に立った。お店にもよるが、だいたいフランスのビストロの営業時間は19時からが多く、18時の面接が終わったあとは、ちょうど営業前の賄い飯の時間と重なり、誰一人知らない人達と軽い自己紹介をしながら僕は賄い飯を食べた。とても緊張していて、正直何を食べても味がしなかった。サービス前のなんとも言えない慌ただしい雰囲気と熱気に押し潰されそうになる不安な心と、このチャンスを何がなんでも逃したくないという思いとで、もう頭の中がぐちゃぐちゃで普通の精神状態ではなかったと思う。それが周りにバレないように心の奥に隠し、人生初めて、フランスのビストロの厨房で、夜の営業に臨んだ。僕は日本のフランス料理店では主に・・・・・・・・・・

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