閃く人のカタチ〜いとうせいこう#44

◎「降りてきた」作品と伝統芸能 前回は、2編の新作小説集『夢七日 夜を昼の國』(文藝春秋)のうち、『夢七日』を中心に書いたので、もう一作の『夜を昼の國』にまつわる話を。この作品は文楽や歌舞伎で上演される「お染久松物」を題材とし、現代のインターネット上にあふれる誹謗中傷と重ね合わせるなど、いとうならではの着想にあふれている。 「『夜を昼の國』は”降りてきた”小説。1作目の『ノーライフキング』がそうだった。だから人はいつも何かが降りてきて書いてるんだな、としか思わなかったけど、そこから全く降りてこなくて、ずーっと時間が経って次が『想像ラジオ』。自分で書いているのに誰かに書かされているような。タイプは違うけど、『夜を昼の國』もそう。以前柄谷行人さんに、同じ作家に2度降りてくることは普通ない、と言われたんだけど、『ほら、またあったじゃないですか』と思った。構想から一ヶ月半ぐ・・・・・・・・・・

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