碇のむきだし

碇本学

2021年6月30日号

『東京』(前半)  電動自転車の充電の減り方の早さが坂道の多い都市だと教えてくれる。 東京は自動車や自転車に乗って移動すると特にその土地ごとの高低差を強く意識することになる。歩いているとどんな急勾配な坂だって、自分の視線と大地に対しての体の角度がその土地の傾斜に合わせて自然と調節されるために転ばずに進んでいける。そんな時、地球は丸いのだと三坂弓弦は理解できたような気になる。 丸い地球の上にも右にも左にも下にもその面に足裏をつけて立っている人たちがいる、そんな下手くそな絵を思い浮かべる。地球の下側にあたる面に足裏をつけて立っている人は上の面に立っている人から見れば逆さになっているが、それでも下側の人は丸い地球の上に立っているのだ。 市街地を電動自転車で駆け抜けていくと、自身の肉体と地球の間に「自転車」という物体が挟まれて、そのワンクッションが入ることによって坂道のアップダウンをタイ・・・・・・・・・・

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