追悼・田中正悟さん 「西遊記と大阪球場と18歳」6

 1990年も秋になると、週刊プロレスの話題は「新生UWF分裂騒動」一色となった。大阪スポーツ(東京スポーツの大阪版)も、分裂騒動を連日のように報じた。 18歳の筆者も、バイト先の雇用主である田中正悟とその話ばかりしていた。表情を曇らせながら耳を傾けていたが、実際は夢中になって聞いていた。楽しくて仕方がなかった。無理もない。どこにも報じられない「新生UWF分裂騒動」が目の前で繰り広げられているのだ。夢中にならない方がおかしい。その当時に聞いた話は、のちの展開を見るにつけ、示唆に富むものばかりである。 田中正悟は得意げに言った。「高田と山ちゃんは前田と一枚岩や。あの3人が割れることは絶対にない」「そうなんですね」「問題は藤原や」「組長」と呼ばれる少し前の藤原喜明について、田中正悟は手厳しかった。前田日明にとっては、「関節技の師匠」とも言える存在なのだが、「空手の師匠」である田中正悟にとって、・・・・・・・・・・

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