『沢村忠に真空を飛ばせた男昭和のプロモーター・野口修評伝』外伝 小説「ジャンボ鶴田が黒パンツに変えた日」(11)     

 永里高平はこれ以上首を突っ込まないつもりでいた。しかし、上司であるテレビ朝日専務の三浦甲子二からジャンボ鶴田にまつわるあれこれを聞かされると、一応、松根光雄に伝えておくべきだと思った。意外な方向に話が転がっていたからだ。「実はジャンボ鶴田は早々に引退を決意している」「引退する手土産に新日本プロレスにスポット参戦して大金を稼ぐ」「引退後はテレビ朝日の嘱託社員となって、スポーツキャスターの仕事に就く」「晴れてプロレスに反対している神戸のフィアンセと結婚する」 それどころか三浦は、「鶴田を自民党から出馬させても面白い」などと言う。 まさか、鶴田がそんな青写真を描いていようとは、さすがの永里も驚いた。これは大変だ。松根は知っているのだろうか。ともかく伝えないといけない。それで半年ぶりに松根光雄と会った。 前と同じ新橋の居酒屋に着くと、松根は浮かぬ顔をして手酌でのんでいた。少し痩せたかもしれない。・・・・・・・・・・

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