vol.47 穴の中から世界が見える
「アウトサイダー・アート」という、何だかよく分からないけれど気になって仕方がない芸術表現に魅了され、制作者のもとを訪問してはお話を伺っている。知的な障害のある人たちの福祉施設で16年間働いてきた僕にとって、芸術なんて全くの門外漢だったけど、キュレーターの語源であるラテン語のcurareは「世話する」という意味で介護にも通じる言葉だ。だから、僕は「アウトサイダー・キュレーター」を自称し、表現者たちとの伴走を続けている。この連載『アウトサイドの冒険』では、そんな旅の途中で出会った僕らの日常をご紹介したい。アウトサイドの冒険vol.47 穴の中から世界が見える 瓶詰めした絵具を画面上で炸裂させる「瓶投げパフォーマンス」や魚拓のように裸の女性に墨を塗って紙に転写した 「女拓(にょたく)」 、そしてスキンヘッドの自らの頭に直接絵を描いたり映像を投影する 「スキンヘッドアート」など、その美術の画期・・・・・・・・・・
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