vol.39 全裸の芸術家

「アウトサイダー・アート」という、何だかよく分からないけれど気になって仕方がない芸術表現に魅了され、制作者のもとを訪問してはお話を伺っている。知的な障害のある人たちの福祉施設で16年間働いてきた僕にとって、芸術なんて全くの門外漢だったけど、キュレーターの語源であるラテン語のcurareは「世話する」という意味で介護にも通じる言葉だ。だから、僕は「アウトサイダー・キュレーター」を自称し、表現者たちとの伴走を続けている。この連載『アウトサイドの冒険』では、そんな旅の途中で出会った僕らの日常をご紹介したい。アウトサイドの冒険 vol.39  全裸の芸術家「それじゃあ、ちょっと」ひとしきり会話を終えると、その言葉を残して、老人は別室へと消えていった。数分後、サングラスを掛け、灰色のTシャツと赤いショートパンツ姿に扮し、再び僕の前に現れたときには、明らかに先程までの和気あいあいとした雰囲気・・・・・・・・・・

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