vol.35 蛭子さんと過ごした日(前編)

「アウトサイダー・アート」という、何だかよく分からないけれど気になって仕方がない芸術表現に魅了され、制作者のもとを訪問してはお話を伺っている。知的な障害のある人たちの福祉施設で16年間働いてきた僕にとって、芸術なんて全くの門外漢だったけど、キュレーターの語源であるラテン語のcurareは「世話する」という意味で介護にも通じる言葉だ。だから、僕は「アウトサイダー・キュレーター」を自称し、表現者たちとの伴走を続けている。この連載『アウトサイドの冒険』では、そんな旅の途中で出会った僕らの日常をご紹介したい。アウトサイドの冒険 vol.35  蛭子さんと過ごした日(前編)「俺は初日に行くっちゅうのでいいよね、前日は何するの?」 「展示の準備です」「そんなのは根本さんに任せとけばいいのよ」電話口の相手が言う「根本(ねもと)」とは、“蛭子ウォッチャー”の第一人者として・・・・・・・・・・

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