高槻彰・編 第6回

AVはまさにバブルと共に疾走した、いや、AV自体がバブルを抱え込んでいたのだ。なぜなら基本的にポルノグラフィというのは幻想を抱え込んでいるからだ。幻想とは実体の無いものだ。実体の無いものにセックスという名の欲望が加わった時、それは際限なく膨らむ──、というようなことを前回書いた。ただ、言うまでもないことだが、1980年代という時代そのものが、そもそもの始まりからバブルに至る因子を抱え込んでいた。だからAV自体がバブルと共に疾走するのは既に運命付けられていたのだ、ということに関して、今月は書いてみよう。 アダルトビデオは、リアルな女性の性を描くことから始まった。それはVTRというものが、男の一方的な思い込みや社会の通念によって歪められてしまった女性の姿ではなく、リアルな女のセックスを撮ることに長けていたからだ。AVの始祖、代々木忠はそれを「本物の猥褻」と呼んだ。代々木が1982年に撮った『ド・・・・・・・・・・

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