高槻彰・編 第2回

 まず、二つの疑問があった。日本のVTRポルノは裏ビデオが先行した。それは80年代前半の風俗を席巻した感すらあった。だから、そもそも裏ビデオというものがそれだけ流行していた頃、修正の入るオモテなんて誰が観るんだ?というような考え方があった──、と先月書いた。しかし、そんな中でなぜ、高槻彰の作品が説得力を持って我々に迫ったのだろうか? これが一つ。それと先月紹介した彼の処女作『ビデオスキャンダル1〜個室アイドル戦争・いかせてあげる』(VIP・1984年)、ここで実にナイーヴなまでの技巧派・映画青年ぶりを見せていた高槻が、なぜ以降はそのような道を歩まず、愚直なまでに真摯なドキュメンタリストへと変身していったのか、ということだ。今月はこの二点の問題を考えていく。  80年代末期の傑作を紹介する。『竜助・トオル&ミミの特出し劇場』(JHV・1989年)である。竜助とは、2006年に亡くなった元漫才・・・・・・・・・・

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