33 知的な時限爆弾

 ゲームフリークは、会社を辞めた人間にも頻繁に仕事を発注してくれた。おかげで、フリーランスになってもあまりお金には困らずに済んだ。ぼくはなぜこんないい会社を辞めてしまったのだろう。 すべては自分のわがままだ。会社の業務としてたくさんの仕事をこなし、ちょっと仕事を覚えたら、それをすべて自分一人の力で出来るようになったと勘違いする。そうして独立の虫が疼き始める。小説を書いてみたいから、というのが言い訳であるのは、自分が一番わかってる。 実際、1994年に退職してから、ぼくは小説らしきものなど何も書かなかった。書けなかった。ゲーム雑誌の記事と、書き下ろしのノンフィクションと、ゲームのシナリオ執筆に明け暮れていただけだ。それでも、広い事務所と、優秀なアシスタントを得て、しばらくは順調に仕事をこなしていた。友人、知人のライターやフリー編集者に声をかけ、攻略本の制作を請け負うこともあった。『ダイナマイ・・・・・・・・・・

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