30 出版部員として

  ゲームフリークの仲間と田尻との間には、考え方にズレがあった。みんなはファミコンソフトを自主制作するのはあくまでも趣味であって、それで利益を出すことなど考えてもいなかった。 ところが、田尻は最初から商業ラインに乗せるつもりでいた。ファミコンソフト──『クインティ』を完成させ、ナムコに持ち込んで商品化し、利益が出たらそれを資本金にしてゲームフリークを法人化する。最初からそれを目指していたのだ。言い換えれば、『クインティ』が終わった後も事業としてゲーム開発を継続していく、ということだ。 唐突に「会社にする」「社員にならないか」と言われ、ゲームフリークのメンバーは戸惑ったことだろう。現在、取締役開発本部長を務める増田順一は、ゲームフリークの立ち上げ時は一般企業に就職していたので、この時点では社員にはなっていない。同じく取締役の杉森建も、田尻から入社を誘われたが、漫画家としてやっていき・・・・・・・・・・

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