日本語ラップ春秋

ダースレイダー

初ステージ!16番地の殺戮現場

 刻一刻とライブの時間は近づいてきた。僕は緊張してトイレに入った。トイレの壁には米西海岸のヒップホップアーティストのポスターがずらりと貼ってあった。特に大きかった2パックの顔が小便をしている僕の前にあり、優しそうに見守ってくれている気がした。新作CD発売告知も貼ってあってドルフィンレコーズと書いてある。どうやらこのクラブはレーベルもやっているようだ。出すものを出してフロアへ戻るとDJの選曲でいよいよ盛り上がっていた。ステージ脇に行くと一人の若い男がいたので話しかける。僕の好きなグループ、雷のどのラッパーが好きか? クラブ初心者の僕はとりあえず出来るだけの背伸び&リアリティーで平静を装いつつ、なんとかヒップホップな会話をしたかったのだ。「やっぱリノでしょ!」「G.K.マーヤンも熱い!」どのラッパーに対しても褒めれば形にはなるし、知ってる風を演出出来た。今思うと話しかけた若い男も手練れに見えて・・・・・・・・・・

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