死ぬ前に翔べ

萩原正人

第55回 東京支社の日々

わたしは人生でたった一度、正社員になったことがある。この話は、「第53回 捨てる神あれば、拾う神あり」の続きである。ミニストップを首になったわたしは、妹から提案を受けた。「うちの会社で働かない?」本社は群馬県太田市にあって、東京から通えるわけないじゃんと、妹の提案にわたしは首をかしげた。すると妹がぶっ飛んだことを言う。「お兄ちゃんが東京支社を始めるのよ」この頃(90年代後半)、女子高生の間で使い捨てカメラが大ブームになっていた。必須アイテムと言っていい。妹の会社はそんな使い捨てカメラを、市価の半額程度で、製造販売していた。この使い捨てカメラ、プラスチックの筐体にフィルムがあらかじめ装填されている。そしてユーザーはフィルムをすべて使い切ると、カメラの本体ごと現像に出す。そしてカメラ屋である。現像するためには、当然ながらプラスチックの筐体からフィルムを抜き出さなくてはいけない。そして余った使い・・・・・・・・・・

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