2022年7月1日号

オール巨人『漫才論』は、現場の人間だからこその発見が多い一冊だ。 漫才師の側からこの芸を語ることは難しいのだと思う。台本があるにしても、コンビによって作り上げていく非言語的な要素の方が大きく、大原則のようなものはない。あるいは、時代と共に目まぐるしく変化していく。第一次漫才ブームにおいて時代を築いたビートたけしにしても自身の芸を第一とはせず、現在から見れば遅いしゃべりになるだろうという趣旨の発言を近年はしている。そのコンビに当てはまることが他の芸人でも正解とは限らないのが漫才というものだ。客観的な視点ということで画期的だったのは、ナイツ塙宣之『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(2019年。集英社新書)で、関東と関西の違い、M-1グランプリのような賞レースに限定した分析ながら、比較的広範囲に当てはめられる尺度を提供した。現時点でもっとも汎用性の高い漫才論ではないか。 ここへきて重・・・・・・・・・・

続きをお読みいただくには「会員登録」と「購読申込」が必要です。

毎月500円(税込)で読み放題+電子書籍版でまとめて読める

読み放題+電子書籍で購読

1記事100円(税込)で気になる記事だけ購読記事を単品で購入する

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。
購入した記事は購読一覧で確認できます。