2022年5月29日号

澤孝子は浪曲そのものであった。 尊敬する浪曲師なのでたいへん畏れ多いが、以下はすべて敬称を略して書く。 5月27日は毎年恒例のNHK東西浪曲大会の収録日で、東京・内幸町のイイノホールが会場となり、天中軒雲月、東家三楽、玉川太福、真山隼人、国本はる乃が熱演を繰り広げた。観覧の余韻に浸りながら帰路に就く。スマートフォンを眺めるとSNSに信じられない投稿があった。「澤孝子師匠が脳溢血で亡くなった」。現役浪曲師の投稿だから、いたずらやデマの可能性はない。急いでニュースを確認すると、5月21日に亡くなり、すでに家族葬が行われた、との報が出ていた。 享年82。 浪曲大会が終わるまで公表を控えていたものか。すぐに日本浪曲協会からも公式発表があり、事実であることが確定した。 つい先日、喉頭がんで闘病中であった二代目東家浦太郎の訃報を聞いたばかりである。浦太郎は1942年生まれ。12歳で東家楽浦に入門し、浦・・・・・・・・・・

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