2021年9月4日号

講談・落語・浪曲という演者一人の語り芸は、絶滅の危機に瀕していると言われながらもなんとか命脈を保ち続けている。 もちろん最盛時の勢いは望むべくもないのだが、本来これらは寄席芸、さらに起源を辿ればよくて仮設小屋のような場所で行われる大道芸だったわけで、最盛期といっても個々の規模は知れたものだったのである。小さい演芸場はたくさんあった、それこそ数千人規模の演者を養えるだけあった。 話を関東圏だけに限定すると、寄席文化の最盛期は大正時代だった。1923年に発生した関東大震災によって寄席が壊滅し、一気に演芸が行われる場が失われる。ある程度までは復興するが、今度は戦火によって打撃を受け、寄席の数が大正期の水準に戻ることはなかった。1960年代以降のテレビ文化によって、完全に復活の芽は摘まれるわけである。 つまり全体の規模だけを見ればずっと衰退している。だが寄席打ち、小屋掛けだった大衆娯楽が、絶対的な・・・・・・・・・・

続きをお読みいただくには「会員登録」と「購読申込」が必要です。

毎月500円(税込)で読み放題+電子書籍版でまとめて読める

読み放題+電子書籍で購読

1記事100円(税込)で気になる記事だけ購読記事を単品で購入する

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。
購入した記事は購読一覧で確認できます。