2021年5月25日号

笑福亭銀瓶『師弟 笑福亭鶴瓶からもらった言葉』(西日本出版社)は、ひさしぶりに読んだ芸人本らしい芸人本である。 どこか芸人本らしいのかと言えば、マニアではなく、どちらかといえば古典芸能とも語り芸とも無縁な生活を送ってきた青年が、師匠に魅了され、その薫陶を受けて落語家になることに積極的になっていく過程を描いたという点である。落語家の自叙伝としては、立川談春『赤めだか』(扶桑社文庫)に構造が最もよく似ているように思う。談春が談志への思いを綴ったようなやり方で銀瓶は鶴瓶を語っているからだ。 銀瓶にはすでに『銀瓶人語vol1~3』という著書がある。MBSラジオ「こんちはコンちゃん お昼ですよ!」のレギュラーとして、身辺雑記のエッセイを毎週書き、それを朗読するというコーナーを2005年から銀瓶は担当している。西日本出版社がその書籍化を持ちかけたというのが本の出た経緯である。本を読むと、その身辺雑記を・・・・・・・・・・

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