出稽古日記 第56回
「第71回全国七大学柔道優勝大会」 私が東大を退職して放送大学に移ったのが2018年。東大の柔道部長は2019年まで務め、最後の5年ほどは先月にご紹介した柏崎克彦先生が師範、私が大学側の部長という関係にあった。 学生たちは「国際ルール」と私たちが呼ぶ普通の立ち技柔道の試合もしている。東京圏で団体戦と個人戦、2部大会とあって、それ以外にも京大、防衛大や一橋大との定期戦などがある。それでも旧七帝国大学だけの「七大戦」、最近では増田俊也さんが一般に広めた「七帝戦」は別格の扱い。1年間の最重要試合に位置づけられている。寝技が延々と続いて「立て」とは言われないし、15対15の団体戦「抜き勝負」なので2時間近く続く。ほとんど同じ競技には見えないほど異なるルールだ。 東大は2000年前後には一般大学柔道部と同じく立ち技の国際ルールを優先した時期があり、私が部長になった2007年には七大戦優先に完全に方針・・・・・・・・・・
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