出稽古日記 第53回
「立正館高木道場・閉館」 高木道場――。 講道館九段の故・高木喜代市師範が昭和12年に高円寺に設立された町道場である。高円寺駅を北口に出て純情通り商店街を進み、早稲田通りにぶつかる一本手前を西に折れたところにある。整骨院を併設しており、館長は講道館八段の高木志行先生。ご家族およびご長男一家が2階にお住まいだ。 2003年だったか、ワタシは空道の関東予選に出場した。それをきっかけに、組み技としてもういちど柔道をやりこみたくなった。そうした時に高円寺をチャリでうろうろしていたら、路地に立派な道場があるのを発見したのだった。 高木喜代市師範は講道館で柔道を修行され、和歌山県田辺で植芝盛平に柔道を教えたり、療養のために長崎に戻って晩年の西郷四郎と出会ったり、嘉納治五郎に呼び戻されて仙台二高(現・東北大学教養部)の柔道講師として赴任したりした方だ。高円寺で高木道場を開いてからは町道場主とな・・・・・・・・・・
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